山梨学院パブリシティセンター
 
国体レスリングフリースタイル、乙黒兄弟W優勝
〜兄・圭祐成年65s級、弟・拓斗61s級に初優勝〜
〜ともに切磋琢磨。目指すは東京五輪出場〜

10月8日に行われた「第72回笑顔えひめ国民体育大会レスリング競技」成年男子フリースタイル65s級決勝に山梨代表の山梨学院大・乙黒圭祐選手(3年)、同61s級で乙黒拓斗選手(1年)の兄弟が揃って勝ち、初優勝を飾った。兄の乙黒圭祐さんは昨年の全日本選手権3位、今年8月の全日本学生選手権では準優勝と好成績を残しながら後一歩優勝に届かない悔しさ。弟の乙黒拓斗さんは怪我の影響で約1年ぶりの復帰戦に不安を抱え、ともに満を持して出場し、二人は危なげなく勝利、頂点に立った。今回のアクティブはともに幼少期から始めたレスリングで才能を開花し、3年後の東京五輪での活躍を期待される乙黒兄弟。現在、山梨学院大で汗を流す二人に先日の国体で初優勝したこと、互いの存在について、そしてこれからの目標、抱負などを聞いた。

乙黒圭祐さん

(おとぐろ けいすけ 1996年11月16日生まれ 20歳)
《山梨県笛吹市出身 JOCエリートアカデミー 東京・帝京高卒⇒山梨学院大法学部法学科3年 レスリング部》家族は両親と弟拓斗との4人家族。

乙黒拓斗さん

(おとぐろ たくと 1998年12月13日生まれ 18歳)
《山梨県笛吹市出身 JOCエリートアカデミー 東京・帝京高卒⇒山梨学院大法学部法学科1年 レスリング部》

現在、山梨学院大レスリング部のマットでともに汗を流す乙黒圭祐、拓斗さんの2歳違いの兄弟は、小学校卒業とともに、世界で戦う選手を育成する日本オリンピック委員会JOCエリートアカデミーに進み東京の中学、高校に通いながら練習を重ねジュニア時代に大きな足跡を残し、将来を嘱望されている。

10月8日65s級フリースタイルの乙黒圭祐さんは、自身の決勝戦の前に行われた61s級フリースタイル決勝、弟拓斗さんがテクニカルフォールで福井代表の選手を破り優勝した瞬間。「負けるわけにはいかない」と込み上げる闘志に火を燃やした。「練習では互いに刺激しあい切磋琢磨する心強い仲間です」と拓斗さんの存在を認める。乙黒圭佑さんは、3年前の国体少年の部60s級で頂点に立ったが、昨年の成年65s級準決勝で同門の藤波勇飛選手(山梨学院大3年)に敗れ優勝を逃した。その雪辱を胸に臨んだ今回の国体。「トーナメント表を見たときに、自分の得意なタックルがしっかり出せれば優勝はできると思いました。結果はうれしいですし、自信になります」と素直に初優勝を喜んだ。8月の全日本学生選手権(インカレ)では自分のミスで優勝を逃がした苦い経験から「今回は先制点を大事に自分から攻めることを心掛けました。特に今回は練習しているカウンター攻撃が1,2回戦で出せ練習の成果だと思います」と全試合を自分のペースでの試合運びに手応えを感じている。176cmの長身、手足の長い体躯での長所と短所を口にしていたが、身体が大きくなるにつれ減量に悩まされてきた。今の65kgもすでに限界。階級上げも視野に入れ、パワーアップを図る。「ウエイトなど意識してやっています。12月の天皇杯(全日本選手権)で新階級(70s)にリセットする予定なのでスタートダッシュが掛けられるように頑張ります」と話し、3年後の東京では70s級の種目がないため、さらに74s級に階級を上げ挑む。「段階を踏んで行き、目の前の試合一つひとつ戦っていけば必ず繋がっていくと思います」と自信を見せる。

61s級フリースタイル乙黒拓斗さんの躍動は素晴らしかった。全5試合を無失点のテクニカルフォール勝ちで約1年ぶりの復帰戦の頂点に立った。「安心しました」と大怪我からの復帰に胸をなでおろした。昨年、全国高校総体(インターハイ)に優勝後、膝の前十字靭帯断裂の重傷を負い、実戦から遠ざかった。「実際、焦りはありました。1年余り試合に出られなかったので早く成績を残さねばいけないと焦りはあったんですが、地道に練習していくことが一番近道と分かっていたので上半身の強化やリハビリを兼ねて下半身のトレーニング、体感を鍛えました」と耐える日々を振り返る。拓斗さんは、中学時代から優勝を重ね高校時代には高校6冠を達成するなど常に注目を集めていた。スピードとフィジカルの強さを兼ね備え、攻守のバランスが抜群のオールラウンダー。今大会では3戦目に昨年優勝の成國大志(三重・青山学院大)を迎えたが、「山と思っていたんですが、割とあっさり勝てて乗り越えられたのが良かった」と淡々と語った。その後も危なげのない試合展開で初優勝に輝いた。兄圭祐さんについては、「普段一緒に練習しているので一緒に優勝できたのはうれしいです。もっと切磋琢磨、協力して上を目指していきたい。目標でもあるし、先輩でもあって、いいお兄ちゃんでもあるので頼もしいです」と全幅の信頼を置いている。山梨学院には強くなるために来た。「大学に入って、やっと結果を出せたので良かったです。これからどんどん成績を上げていかねばならないのですけど、まずはスタートラインに立てたかなと思います。11月の内閣総理大臣杯(全日本大学選手権)にはメンバーに入っているのでチームに貢献できるように頑張ります」とチームの一員になれたことにも喜びを隠せない。もちろん拓斗さんの目指すところは、「東京は大学4年生ですが、ここでしっかり練習して一つずつテーマを克服してオリンピックに優勝したい」と意気込む。二人の目標は3年後、兄弟揃って東京五輪出場と、さらに“日の丸”を掲げること。夢を現実に、二人は前に進む。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.10.18
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