山梨学院パブリシティセンター
 
山学スポーツセンターから2選手が世界選手権へ
〜レスリング・柔道女子各70s級藤波、新添が初代表〜
〜いざ世界へ出陣!ベストを尽くせ、上位を狙え〜

山梨学院カレッジスポーツセンターは、またも世界へはばたく選手二人を輩出する快挙。そのひとり、レスリング部フリースタイル70s級藤波勇飛選手(3年)は、8月21日から26日までフランス・パリで行われる世界レスリング選手権にシニアとして初の日本代表として出場する。藤波選手は東京五輪を狙える最有力選手として期待されている。もうひとりは、東京五輪で採用されることを受けて、8月28日に始まる世界柔道選手権で初の男女混合による6人制団体戦のメンバーに選出された柔道部女子70s級新添左季選手(3年)。新添選手は、世界選手権に先立って行われるユニバーシアード競技大会にも代表選手に選ばれており、成長著しく日本を代表する選手として活躍している。今回のアクティブは、藤波、新添両選手に各国から選ばれた強豪が顔を揃える世界選手権への思いや意気込み、競技への取り組み、今後の目標などを聞いた。

藤波勇飛さん(ふじなみ ゆうひ 1996年5月27日生まれ 21歳)
三重県出身《三重県・いなべ総合学園卒⇒山梨学院大法学科3年 レスリング部》
藤波選手は、6月に行われた全日本選抜レスリング選手権準決勝で昨年の天皇杯優勝の中村母百次郎(日体大助手)に勝利し、決勝では、攻守のバランスが優れている社会人の強敵手多胡島伸佳選手と見ごたえのある試合を展開し、前回大会優勝者を破り初優勝を飾った。藤波勇飛選手は「勝っても負けてもつまらない試合はしたくないので、見てくれている人にとって面白いレスリングを心掛けています。それをすることによって、結果が付いてきているのかなと思います」と全力で戦っていることを語る。その後行われた再び中村選手とのプレーオフにも圧倒的強さで勝利し、シニアでの悲願の世界選手権日本代表の切符を手に入れた。「今回は勝って当たり前だと思っていたので、うれしいというよりほっとしたという感覚に近かったです」と振り返る。

藤波選手は、小学2年から本格的にレスリングを始め、その才能は全国中学選手権3連覇。2011年〜2013年のJOCジュニアオリンピックにも3連覇。2013年世界ガデット選手権2位。2014年には高校四冠王者に輝いた。山梨学院入学後には、65s級で2015年全日本選手権2位となり、リオ五輪の世界予選最終戦に出場した。大学2年の昨年には70s級で学生二冠王となった。今年70s級に正式に階級を挙げ、「65s級で戦っていくことについては身体がきつくて、このままでは試合にならないと思いましたので、それなら思い切って階級上げて伸び伸びとできる環境でやりたいと思って決めました」と、もともと団体戦ではその上の階級でも結果を残しており、戦える準備は整っていた。全日本選抜大会で世界選手権代表選手を掴み、名実ともに東京五輪でメダルを狙えるレスリング界期待の星になった。

藤波選手の強さは天性のものか。「授かったものもあるとは思いますけど、レスリングに対しての研究をすごくしてきましたので、そうした部分が今活きているのかなと思います。スタイルは動いてカウンターというか、相手に攻めさすレスリングです。相手よりは速く動くことを心掛け、相手よりコンマ1秒でも速く動くことを考えてやっています」と自分のレスリングスタイルを語る。シニアでの初の世界選手権には、「初めてなので分からないことだらけなので、ちょっとした不安もあるのですけど、初出場なので海外の人に研究されていない部分はメリットとして、そういうところをポジティブにしっかり捉えて、ある程度勝てる実力はあると思うので、優勝は厳しいと思いますけど、自分らしく空気に飲まれることがないように、入賞を目指してやっていきたいと思います」と抱負を語った。最後に3年後の東京五輪には、「東京オリンピックに出るのは当たり前と考えています」と頼もしい返事が返ってきた。世界選手権は8月21日から26日までフランス・パリで開催され、藤波選手が出場する70s級の試合は最終日の26日に行われる。
なお、山梨学院関係としてOBのフリースタイル57s級高橋侑希(ALSOK)、同65s級鴨居正和(自衛隊体育学校)が出場する。

新添左季さん(にいぞえ さき 1996年7月4日生まれ 21歳)
奈良県出身《奈良県・天理高卒⇒山梨学院大法学科3年 柔道部》
2020年東京五輪柔道競技で採用されることが決定した男女混合団体戦6人制を受けて、今回の世界選手権から同じ方式で行われることになり、新添選手は、70s級の2人の代表の一人として選出された。新添左季選手は「出ないと思っていたので、急遽決まったので驚きはあったのですけど、これは出してもらえたらチャンスを活かせるように絶対取ってこようと思っています。色々出させてもらっていますが、国際大会でも勝てていないのでそういう過去の自分の試合をしっかり見て、駄目なところをしっかり直して世界選手権を迎えたい」と意気込みを語る。山梨学院の現役の学生として世界選手権に選出されるのは、浅見八瑠奈さん(コマツ現コーチ)以来となる。

新添選手は、昨年の全日本ジュニア選手権で優勝すると、講道館杯でシニア全国大会初の賜杯を手にした。続くグランドスラム東京でリオ五輪代表候補だった新井千鶴選手(三井住友生命)を破り優勝に輝き、日本女子柔道界に頭角を現した。その後もグランドスラム・パリでは7位、今年4月の全日本選抜では同じ新井選手に敗れ準優勝となったが、今やこの階級を代表する選手になった。新添選手は、昨年の講道館杯で優勝した時に得意の足技を増やして攻撃の幅を広げたいと話していた。「5月のグランドスラムに出場させてもらった時に、練習していた足技の小内刈りなどがきっちり掛かって決まり勝っていたので、一応足技の成果は出ている」と国際大会にも通用した。さらに課題となっている組手の速さに取り組んでいる。しかし、6月の全日本学生柔道大会団体戦で本来の力が出せず悔し涙を流した。「監督からは『結果を上げていったら研究されるから、その中でも勝てるようにならなければいけない』と言われているので、研究されたらそれに対して自分も研究して勝っていきたい」と強くなるための宿命も感じている。昨年から大きく飛躍し、国際大会にも多く出場するようになり相手の警戒心も強い。

新添選手は、世界選手権直前の8月20日から24日まで台湾・台北市で行われるユニバーシアードにも出場。「ユニバから間隔が短いですけれど、世界選手権に出られるということに喜びを感じているので、少しでも今後の自分のプラスにできるよう経験して収穫の多い大会にしたい。大変だとは思いますけど、ベストを尽くしたいと思います」と活躍を誓う。現在は、ユニバ、世界選手権代表合同合宿も終わり、ユニバーシアードに出場する泉真生、梅北眞衣選手とともに各大学を巡り出稽古で汗を流している。
世界柔道選手権は8月28日から9月3日、ハンガリー・ブタペストで開催され、団体戦は最終日に行われる。

「最終的には目標はオリンピックなので、少しずつ順番通りに辿っていき、最終的に東京五輪に行きたいと思っています」と着実に足元を固めて階段を登る・・・。新添選手の性格が言葉に如実に表れている。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.8.12

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