山梨学院パブリシティセンター
 

全国高校将棋竜王戦
〜山学高・竹内広也さん、新人戦に続き2冠達成〜
〜劣勢から隙を突き猛攻逆転、日本一を勝ち取る〜


「第29回全国高等学校将棋竜王戦」が8月17日・18日、福岡県福岡市電気ビル共創館で行われた。山梨県代表の山梨学院高校3年の竹内広也(たけうちこうや)さんが初優勝を飾った。1月の「全国高校将棋新人戦」に初の全国高校タイトルを獲得。高校野球甲子園大会が行われている時期を同じくして行われた、夏の高校将棋日本一を決める将棋竜王戦には、全国47都道府県の高校生、前回優勝県1人、女子4人を含む52人が各県の予選を勝ち抜いて出場した。2年連続出場の竹内さんは予選を2勝1敗で通過、決勝トーナメントに進み、4勝0敗で迎えた決勝戦は栃木県代表の福田雄太さん(文星芸術大付高3年)と対局、劣勢だった対局に福田さんの隙を突く猛攻で逆転勝利し、前回ベスト8だった雪辱を果たし悲願の日本一に輝き、新人戦に続く2冠を達成した。今回のアクティブは全国高校将棋2冠を達成した竹内さんに「竜王戦」の様子などを聞いた。

「全国高校将棋竜王戦」は各都道府県大会で代表になった者と前回優勝者1人(卒業の場合は同一都道府県から1人)、第52回全国高校将棋選手権大会女子団体戦・個人戦の成績優秀者4人の計52人によって高校日本一を争う大会。競技は予選を代表者52人が4人1組のリーグに分かれ、2勝した者を通過、2敗は不通過のリーグ戦を行い、予選リーグを通過した26人により決勝トーナメントで優勝を争う。

竹内広也さん(山梨学院高校3年)が本格的に将棋を始めたのは小学4年生の時。父親と双子の弟(大地さん)が将棋を指しているのを見て、自身も興味を持ち取り組んだ。その後、めきめき腕を上げ、全国中学生名人戦で優勝、一昨年に一般社会人も出場した関東アマチュア将棋名人戦で準優勝するなど順当に腕を磨き、今年1月の全国高校将棋新人戦で初の全国のタイトルを手にした。現在は、部員数9人の山梨学院高校将棋同好会に所属。部員は週2回の学校での対局と、それぞれが自分の方法で技の習得に励んでいる。竹内さんは主にインターネットでの対局や勝った時の棋譜を見て感覚を取り戻すなどの練習をしている。竹内さんの得意な指し方は、『角換り(かくがわり)』といい、互いに角を対局開始直後に交換、持駒として持ち合い、それを適材適所に使う戦法。自身の持ち味は、「自爆しないように、形勢が悪いなりになるべく長く持ちこたえ、相手が間違える時を待って、一気に攻める」と解説した。

「全国高校将棋竜王戦」への挑戦は、昨年弟の大地さんとの県大会で兄弟対決を制して出場したのに続き2度目。昨年は、優勢だったにも拘らず消極的な負け方で悔しいベスト8に涙を飲み、今回こそはとの思いで大会に臨んだ。予選リーグは2勝1敗。初戦で負け「負ける相手だと思っていなかったので、このままだと大変だな」と気を引き締めた。決勝トーナメントに勝ち上がり、初戦、2戦と順当に勝つが、3戦目で苦しんだ。「相手に一方的な差をつけられてしまい、苦しかったです」。それでも徐々に劣勢を跳ね返し逆転勝ちを収める。4勝0敗で迎えた決勝戦は栃木県の将棋の強豪校文星芸術大付高3年の福田雄太さんと対局。序盤は優勢に進んだ対局も次第に形勢が悪くなり、「正確に指されていたら負けていました。終わる少し前ですけど、こちらは負けるとはいえ、相手の正解は一つだけだったのを、そこをミスしてくれた」と持ち時間10分と短い時間でのミスは命取りとなる。竹内さんは相手の隙を逃さず一気に攻め込み、“持ち味”を発揮した逆転勝利で初優勝した。「高校最後の大会で昨年の悔しさも晴らせ、最高の形で終われて素直にうれしいです」と改めて喜びを噛み締めた。竹内さんは1月に行われた「全国高校将棋新人大会」に全国大会初タイトルを収めており、この大会の優勝で悲願の2冠に輝いた。

今後は、しばらく受験勉強に専念して大学に進学してから大学将棋から一般で全国大会を目指すという。

文(K.F) 写真提供(山梨学院高校) 2016.8.27
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