山梨学院パブリシティセンター
 
世界スピードスケート大学選手権大会
〜高橋菜那、わずか2人の日本代表に選出される〜
〜学生最後の大会へ意欲、実業団で更なる高みへ〜

学生スピードスケート長距離界でトップクラスのスケーターとして活躍する、山梨学院大学スケート部女子の高橋菜那選手(4年)が3月3日から6日、イタリア・バゼルガ・デ・ピネで開催される「世界スピードスケート大学選手権大会」に日本代表として派遣される。12月に行われた「全日本大学スピードスケート選手権大会」総合成績2位、続く「全日本スピードスケート選手権大会」は社会人との争いの中で総合成績8位に入り、日本代表の座を掴んだ。今回のアクティブで紹介するのは「日本学生氷上選手権(インカレ)」(1月6日から9日)が終わって間もない、高橋菜那選手に「世界スピードスケート大学選手権大会」へ懸ける思いや、スケートへの情熱などを聞いた。


高橋菜那(たかはし なな 山梨学院大学現代ビジネス学部4年 22歳 北海道・白樺学園)。北海道帯広市出身 両親と姉、弟の5人家族。

高橋菜那さんは、3歳でスケート靴を履き、5歳で本格的にスケートを始めた。小学生になると様々な大会を経験、6年間負け知らずの力を誇った。しかし中学に入るとそうは行かなかった。初めて負けるという挫折を味わった。「小学校時代は楽しくやっていた」。中学では、それだけでは勝てないと気付かされ、体力強化と技術の習得に励んだ。競技種目は中学の短距離から、高校では長距離に変えた。スケートの名門校・白樺学園に進みインターハイに3年連続出場し、3000m最高3位を記録し世界大会も経験、活躍した。それでも満足はしていなかった。「速い選手が何人もいて、トップになれなかった。スケート面白くないな」と思う時期があったと明かす。「すべては結果です。結果が出ないと辛い練習にも耐えられないし、結果が出た時の喜びのためにやっています」と高橋さんは、スケートの面白味を語る。

◆山梨学院大入学後、オールラウンド選手として活躍

高橋さんは、500・1500・3000・5000mの短距離から長距離までオールラウンド選手として結果を残してきた。特に3000mが得意種目。
山梨学院大入学後、1年の時にジャパンカップポイントランキング3000mで1位になり、カナダ・カルガリーでの国際大会に日本代表で出場。2年時は、ユニバーシアード冬季競技大会に出場、3000m8位、5000m5位に入賞した。今年度のジャパンカップ2戦での1500・3000mでの優勝、12月の「全日本学生スピードスケート選手権大会」では、2012年1年時の総合優勝、昨年の2位に続き、2位に入った。今年1月に行われたインカレでの3連覇が掛かる3000mでは優勝は逃したものの着実に学生界屈指のスケーターの実力を発揮している。高橋さんのスケートの特徴は「落ち着いて滑れることです。足に負担を掛けずに、一歩一歩ゆったりと大きな滑りをしないと長距離は持たないので、足に頼らない滑らかなスケーティングを心掛けている。3000mが一番好きな種目で大学2年の時に出した自己新のうれしさが今も忘れられない」という。

◆「世界スピードスケート大学選手権大会」日本代表に

今回の「世界スピードスケート大学選手権大会」への日本代表派遣は、12月に行われた「全日本スピードスケート選手権大会」で社会人に交じり総合成績8位に入賞した結果に選出された。3月にイタリアで行われる今シーズン最後の大会、「世界大学選手権」の日本代表は、短距離一人、長距離一人という狭き門。高橋さんは「今年は自分では余り結果が出なくて、『今年はダメかな』と弱気な部分もあったが、大会では、『イタリアへどうしても行きたい』という強い思いだけで最後に足が動いたというか、気持ちが入ったレースでした」と振り返った。「今までは日本代表に選ばれただけで満足という気持ちで終わっていたのですが、来シーズン、ワールドカップを見据える意味で、今回2年ぶりの海外では、自分の力を試してきたい」と意気込む。

◆夢は実業団選手からオリンピック

高橋さんは、高校卒業後に実業団を希望していたが叶わず、先輩も多く、スケートに集中できる練習環境を選んで山学大に入学した。練習は、「きついはきつかったですが、メリハリのある練習と監督、コーチに恵まれた良い環境でした」と話す。大学卒業後は、オリンピック、世界選手権で数々の好成績を挙げ、今も現役を続行する日本スピードスケート界の第一人者・田畑真紀選手が所属するダイチ株式会社へ入社。念願だった実業団入りが決まっている。「ずっと実業団に行きたいという希望を持ち、4年間大学で過ごしました。行ける喜びの方が大きいのですが、実業団では結果が求められることは当たり前、それが仕事になってきます。ワールドカップは一つの目標として、強い選手になりたい」と気持ちを引き締める。将来の夢を聞くと、「中学の頃からの夢、オリンピックに出たいというのが一番の目標です。でもこのままでは絶対に出られないと思うので、これから磨いて磨いて、頑張って結果出して勝ち取りたい」と夢へ向かう。

山梨学院大の4年間の競技生活を糧に掴んだ、“実業団の道”から夢の“オリンピックの道”へ、まばゆいばかりの存在感を期待したい。 頑張れ高橋菜那!

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.1.15
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