山梨学院パブリシティセンター
 
レスリング世界選手権に2度目の代表出場
リオ五輪出場を賭けて戦う、高橋侑希選手

レスリング世界選手権が、9月7日〜12日、アメリカ・ラスベガスで開幕する。山梨学院大学からフリースタイル57s級の高橋侑希選手が男子フリー最年少で出場する。国内の強豪がひしめく最軽量級で、6月の全日本選抜レスリング選手権大会(明治杯)をプレーオフで勝利し、出場権を獲得。世界選手権は3位以内に入ればブラジル・リオデジャネイロ五輪代表に内定する大事な大会。今回の=ACTIVE=は、世界選手権に2度目の挑戦をする高橋侑希選手を紹介する。新潟・十日町、長野・菅平高原での日本代表合宿(7月9日〜17日)を終えた7月18日、高橋選手に世界選手権に向けた抱負などを聞いた。

《高橋侑希選手フリースタイル57s級 主将》
高橋侑希選手(法学部法学科4年 三重県桑名市出身 三重県立いなべ総合高)は、昨年の世界選手権にフリー57s級で初出場。3位決定戦でイランの選手に敗れ、メダルには届かなかった。今年の世界選手権出場権獲得へは、昨年の雪辱とリオ五輪出場がかかっているため、並々ならぬ思いで練習に取り組んできた。高橋選手は、高校時代にインターハイ3連覇して高田裕司監督、小幡邦彦コーチの元へ、オリンピック出場の想いを胸に山梨学院大に入学。1年生で全日本大学選手権王者になるなど実績を残してきた。今年の5月の東日本学生リーグ戦に主将として初の3連覇に貢献。6月の全日本選抜レスリング選手権(明治杯)でロンドン五輪銅メダリスト・湯元進一選手(自衛隊体育学校)、学生2冠王者・中村倫也選手(専修大)を下し、前回大会同様決勝戦は、昨年の天皇杯全日本選手権で敗れている、高校時代からの先輩ライバル・森下史崇選手(ぼてじゅう)と対戦。高橋侑希がリードした終了1秒前、相手にポイントを奪われ終了。相手がチャージ(ビデオ判定)を申請し逆転をアピールしたが認められず、4−2の僅差で勝利。明治杯2連覇を飾った。この後、昨年の天皇杯優勝の森下史崇選手と明治杯優勝の高橋侑希が世界選手権代表を賭けてプレーオフが行われ、2戦連続で同じ相手との対戦になった。この試合でも高橋侑希が慎重な試合巧者ぶりを見せ、2−0で相手を退け2年連続世界選手権代表の座を獲得した。

高橋選手のレスリングとの出会いは、小学3年の時、「体を動かすのが好きだったので家でもよく遊び動き回っていた。しかし、家では場所に限りがあり、たまたまチラシでレスリング教室を知り、体験。そこから自然と自分の性に合うレスリングに夢中になった」と動機を語った。その後、全中で2連覇、インターハイ3連覇と大学でも着々と実績を積み上げ輝きを放つ高橋だが、いつも口にする「日頃の練習の成果がでた結果です」と努力の大切さを謙虚に話し、「自分は主将として、口ではあまりうるさくは言わないが、自分がしっかりやっている姿を見てついてきて欲しい」と部員に自主性を求める姿勢は厳しい。

7月9日〜17日まで新潟・十日町、長野・菅平高原と続いて行われた日本代表合宿から戻った翌18日、樹徳館で話を聞いた。高橋侑希選手は「自分は走るのが苦手なんですが、そこで追い込めたというか、きついながら頑張れたというのは達成感があります」と体力づくり、実力アップを図った合宿での手応えを話した。2日後の20日に出発するポーランドへの海外遠征について「昨年の9月の世界選手権以来の国際大会ですが、結構、緊張しているというか、久々の外国人選手との対戦を楽しみにしているので思い切りやってきたい」と忙しい日程にも余裕を見せる。世界選手権での戦いを聞くと「各国の選手の情報も入って来ていますし、自分は小柄なほうなのでタックルとか、下から積極的に攻めていき、腕力は外国人にも力負けしない自信があるので素早いタックルと力で相手を倒します」とスピードとずば抜けたパワーを合わせ持つ、自分のスタイルで世界戦を戦うと話す。

世界選手権は、9月7日開幕する。高橋選手は「どの国も死ぬ想いでやってくる。こちらも昨年5位の経験を生かし、強い思いで3位以内に入り、すっきりリオ・オリンピック出場を決めたい」と意気込みを語った。国内の軽量級は、実力が伯仲しており、世界選手権でオリンピック出場権を逃すと、再び次の大陸、国内予選での厳しい獲得争いになるため、ぜひこの大会で決めたい。高橋選手のたゆまない努力と練習の成果が、きっとオリンピックという檜舞台を用意して、待っている。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2015.7.19
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