山梨学院パブリシティセンター
 
基礎練習と集中力で将棋力を磨く
将棋が原動力、さまざまな事に挑戦!

少子化が続く中、将棋を習う子どもが増えている。日本の伝統文化の理解と礼儀作法の習得を目的に始めるほかに、集中力が身につく・考える力がつく・判断力を高めるなど、将棋の効果がクローズアップされている。今回のアクティブは、山梨学院小学校の2人の将棋兄弟を紹介する。いくつもの大会で優勝や上位入賞を果たす兄の小林司君(6年)。兄を目標に、今年2月の大会で年上の相手に勝利し、優勝をはたした弟の小林晃君(4年)。2人はさまざまなことに興味を持つ、仲のいいどこにでもいる兄弟である。そんな彼らの日常にある将棋を原動力に、さまざまなことにチャレンジする2人に、将棋の魅力やそこから生まれる可能性を聞いた。


小林司(こばやし つかさ)君 山梨学院小学校6年。甲府市古上条在住。数々の大会に出場し、優勝や上位入賞を何度も経験している。2月に行われた第8回県小学校将棋名人戦名人クラスで準優勝を果たしたが、都内で行われる東日本大会行きは惜しくも逃した。「相手の作戦に乗らないように注意していたが、別のところでくずされて負けてしまった。決勝なので周りに人がたくさんいたことで緊張してしまった」と敗因を分析した。4人兄弟の三男。両親、2人の兄弟も将棋好きで自然と興味を持ち幼稚園から始めた。小学校入学後に将棋道場に通い本格的に練習をするようになった。普段の練習は、放課後、将棋道場や山梨学院小学校のトワイライトスクールの将棋講座で弟と揃って、腕を磨いている。将棋の面白いところはと聞くと「一手、一手、相手の先を読んで、自分の戦法がうまく成功して勝ったとき」と笑顔を見せる。「基礎的なことをコツコツやることが大事」と努力家の一面を覗かせる。小学校では数や科学が得意でスポーツでは走ることが大好きという。将棋以外にも夢中になっているものに野球とヴァイオリンがある。山梨学院小学校野球部とジュニアオーケストラに所属し「野球は素振りの繰り返し、ヴァイオリンは発表会のために何回も練習して慣れることが大事」と、将棋と共通の“基本”を強調した。将来的には「医療や化学系の研究者になりたい」と将棋で身に付けた集中力と考える力が役立つと考えている。「もちろん将棋はこれからも続けて、脳を鍛える」と笑顔で語った。

小林晃(こばやし あきら)君。 山梨学院小学校4年。甲府市古上条在住。兄の司君と出場した第8回県小学生将棋名人戦・新人クラスで優勝した晃君は、負けた経験のある年上の相手と対局した。昨年初出場し3位だった大会。今年は、将棋道場の先生から教わった「しっかり守って、攻める」。この教えを守り「攻めたい気持ちを抑え落ち着いて、チャンスを見極めて勝てた」と言う。晃君が指す将棋は『居飛車』といい、飛車がその場に止まって前に備え、“王将”を周りで固めて、勝機を窺うというスタイル。将棋は2つ年上の司君と同じく幼稚園から始め、小学校入学後に将棋道場にも通う。「型は、何回もやっていくうちに覚える。戦法を覚えるのは大変だが、勝った時がうれしい」と目を輝かした。3人の兄の影響と練習でめきめきと腕を上げた。好きな授業は体育。中でも野球が大好きだと言う。「逆転のヒットが最高にうれしい」と2年生から始めた野球にも手ごたえを感じている。野球と将棋の共通点はと聞くと「両方ともしっかり守ることが大事。攻撃では足を使った盗塁や、将棋では攻める手筋(戦略的な指し手)など作戦が必要」と将棋での教えが役に立っている。他にも算盤、ホルン演奏といろいろ体験し、興味・関心の幅を広げている。先日4月20日に行われた1級以下が対象の竜王位将棋大会では、負けはしたが、大学生相手に前半は優位に勝負を進め、周囲を驚かした。将棋はこれからも続け、将来は「アイフォンやロボットの先端技術を進化させる仕事につきたい」と夢を語った。

将棋を原動力に、さまざまな習い事にチャレンジし、充実した日々を送る小林司・晃兄弟。それぞれの将来の夢に向かって成長を続ける。2人は6月に行われる文部科学大臣杯山梨県大会団体戦に優勝を目標に掲げ、今日も将棋に取り組んでいる。

文,カメラ(K.F)

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