山梨学院パブリシティセンター
 
レスリング世界選手権に日本代表出場
フリーの鴨居正和主将と高橋侑希選手

世界レスリング選手権(9/8〜14、ウズベキスタン・タシュケント)に山梨学院大学からフリースタイル61s級鴨居正和主将とフリースタイル57s級高橋侑希選手の2人が選ばれた。2人は5月の東日本学生リーグ戦で中心選手としてチームの大会2連覇、通算5度目の優勝に貢献。6月の明治杯全日本選抜選手権で鴨居正和主将は準優勝、高橋侑希選手は優勝し揃って日本代表に選ばれた。今回の=ACTIVE=は、世界選手権に挑む二人を紹介する。取材した7月20日は、高橋選手の母校三重県立いなべ総合高や山梨農林高などの高校生レスラーが、山学大生の胸を借りるために合宿に参加、樹徳館のレスリングマットは熱気にあふれていた。


鴨居正和(かもい まさかず)選手 平成4年5月27日生まれ 法学部法学科4年 香川県高松市出身 香川中央高〜山学大 フリースタイル61s級、小学4年生の時に親に勧められレスリングを始めた。最初はマット運動が面白くて楽しんでいたが、初めて出た小4の全国大会で負けて悔しくなり「全国チャンピオンになりたいという思いに火が点いた」という。小学校の時も、中1・中2の時も取れなかったが、中3の時に初めて全国チャンピオンになった。高1・高2は勝てなかったが高3の全国選抜でフリーとグレコの両方で優勝した。香川中央高の野々村孝監督は、バルセロナ・アトランタ両五輪グレコ100s級に連続出場した。大橋正教(現ALSOK監督)とともに山学大初のオリンピック 選手。東京の大学に進む道もあったが、強くなりたい、親に負担をかけたくないという思いと、周りの勧めもあって山学大に進学した。1年の時は勝てなかったが2年の大学選手権で初優勝、3年の時には8月の全日本学生と11月の大学選手権で優勝し2冠と2連覇を達成させた。4年になった今年はキャプテンを任されている。5月の学生レスリング界最高峰リーグ戦「東日本学生リーグ」でチームの2連覇に貢献し、大会最優秀選手に選ばれた。6月の全日本選抜で準優勝し世界選手権出場を獲得した。先週の世界学生選手権にも選ばれ3位決定戦で惜敗して帰国したばかり。「世界学生でメダルを逃し、ちょっと落ち込みましたが、いい経験をしたと思います。シニアの国際大会は2回目です。海外ではこれ まで結果を残せていないので、貪欲に勝ちにこだわりたい。国際大会のルールが毎回のように変わっているので、ルールをしっかり把握し、取り切る時はしっかり取り切る試合をして、世界選手権では言い訳のできない試合をしたい」と自分の心に気合を入れている。


高橋侑希(たかはし ゆうき)選手、平成5年11月29日生まれ 法学部法学科3年 三重県桑名市出身 三重県立いなべ総合高〜山学大 フリー57s級 小3の時にレスリング体験教室に行き「体を動かすのが大好きだったので、マットでの回転運動が面白くて、そこから自然にレスリングに取り組むようになった」と小学生の頃を振り返る。小5・小6で早くも全国大会優勝、中2・中3で全中優勝、高校時代はインターハイ3連覇を成しとげたいわば天才。大学を選ぶ時に練習環境が整っていて、自分と同じ最軽量級のオリンピック金メダリスト高田裕司監督と全日本選手権8連覇、アテネ五輪出場、世界選手権5回出場の小幡邦彦コーチの下でオリンピックを目指したいと山学大に進学した。同世代 に2学年上の高校時代からのライバル森下史崇(前日体大)がいる。試合の度にどちらが勝つか分からない死闘を毎回繰り広げている。6月の全日本選抜選手権では決勝で対決し6−6ビッグポイント差の僅差で破り初優勝、世界選手権出場者を決めるプレーオフではタックルを決め今度は文句なしの7−4で勝利、初の世界選手権出場を勝ち取った。ジュニアの世界選手権予選にはケガで出られなかったので、世界選手権への出場はジュニア、シニアを通じて初出場。「目標はあくまでもオリンピックなので、世界選手権は過程だと思っています。この出場を生かすのも殺すのも全部自分だと思うので、次につながるような試合をしたい」と世界選手権を五輪への通過点だと捉えている。国際ルールの変更について は「階級が55s級から57s級になったことは、減量の問題がなくなるので、むしろプラスだと思っています。新ルールは自分に適していると思っていて、全日本で優勝したモチベーションの中で自分を高め、国際大会に臨みたい。世界の強豪たちと試合すると、相手の実力も自分の実力も分かり、直すべき反省点も分かると思うので、自分をレベルアップさせる機会にしたい」と話す。「レスリングは練習が一番大事、練習することによって強くなれる。練習しなくても勝てる奴はいるが、持続はしない。絶えず練習する人は持続して勝てる。やる時は目一杯練習して遊ぶ時は遊ぶ、メリハリをつけるようにしています」と練習の時間も、それ以外の時間も大切にしている。山学大チームについては「リーグ戦連 覇を達成できたし、いい流れで来ていると思います。去年は11月の大学選手権で総合2連覇を逃したので、今年は奪還したい。自分が4年となる来年のリーグ戦では、創部初のリーグ戦3連覇を目指したい」。体は小柄だけれど、心は世界一大きい、高橋はいよいよ世界に飛躍する!

文・カメラ(M.T)2014.7.20

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