山梨学院パブリシティセンター
 
ステューデンツオブザイヤー賞
政治行政学科最優秀卒業論文田中麻衣さん
現代ビジネス学科最優秀卒論奥原佑馬さん

3月は旅立ちの季節、青春時代の4年間を酒折のキャンパスで過ごし、間もなく社会に旅立っていく4年生の中から、部活や研究に励んだ人たちを紹介する“シリーズ旅立ちの時”、最終回はステューデンツ オブザ イヤー賞受賞者(大学院2名・大学18名1団体・短大2名1団体)の中から、優れた卒業論文を執筆した法学部政治行政学科の田中麻衣さんと現代ビジネス学部現代ビジネス学科の奥原佑馬さんを紹介する。


 
田中麻衣(たなか まい)さん 平成3年9月3日生まれ 
法学部政治行政学科卒業生 山梨県出身 
昭和町立押原中〜甲府東高〜山学大〜山梨中央銀行に就職
 
田中さんの卒論は、江戸時代の女性の不義密通に対する刑罰について、男性よりも不当に差別されていたこと、刑罰の実行が夫の裁量によって変化することや、既婚女性が必ずしも従属的な地位に安住していたわけではないことなどを、漢文資料を豊富に読み込みまとめ上げた。「はじめに」で展開されている問題意識の鮮明さ、問題意識と結論の整合性といった論文の形式面のみならず、内容面においてもオリジナル性をもった学術的価値のある論文として、政治行政学科最優秀卒業論文に選出された。「歴史には興味がなかったのですが、原禎嗣先生の授業が面白くて身に入り、江戸時代の刑罰に関心を抱くようになりました。明治大学博物館(日本唯一の刑事罰博物館)や大学の図書館で文献を調べ、女性 史を書こうと思いました」と話す。「古い文献を読み込むのに時間がかかり、書き始めたのは年末になってからで時間に追われたんですが、最終的には止まらなくなりました」と執筆を振り返った。山梨中央銀行への就職が決まっており「金融という知らない分野に行くので不安はいっぱいですが、山学大で得た充実した時間を糧にして、頑張って行きたい」と静かに落ち着いて語った。社会人として、現代を生きる女性として、新たな道に踏み出して行く。




奥原佑馬(おくはら ゆうま)さん、平成3年7月1日生まれ、
現代ビジネス学科卒業生 長野県出身 
大町市立仁科台中〜県立豊科高〜山学大〜コープながのに就職
 
奥原さんの卒論は、ファッションにおける消費者の購買行動と情報探索行動について研究したもの。実証研究の枠組みを、113名の大学生へのインタビュー調査と行動観察の2種類の探索的リサーチから導出し、消費者行動の差異は、ファッションへの意識の違いに求めることが出来るという独自の主張を導き出したもの。論文の進め方が非常に丁寧で、得られた情報に関する記述に優れ、示唆に富む内容になっていることが高く評価され、現代ビジネス学科最優秀卒業論文に選ばれた。「所属した日高優一郎ゼミの2学年上の先輩が、卒論でこのステューデンツ賞を受賞されていて、尊敬する先輩に並びたい、越えたいと思い卒論と格闘しました。ファッションにテーマを絞り、9月初めから準備と 調査に取り掛かり、たくさんの学生に協力して頂いて、1月末にまとめ上げて提出しました」と卒論制作を振り返った。「4年間は、終わって見たらあっという間だったと感じます。この4年間で下積みがとても大切だということをたくさん経験しました。4月からは故郷に帰り社会人になりますが、下積みの仕事を重ねた上に、自分らしさを重ねて行ければと思っています」。ファッションセンスが良くて負けず嫌いな青年は、今日の自分を越えることを胸に社会に旅立って行く。
 
文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.3.14

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