山梨学院パブリシティセンター
 
高梨裕稔・右腕 〜幼少の夢叶う〜
北海道日本ハムファイターズに入団
「一軍で勝つ」を目標に新たな夢へ

山梨学院大学の右腕・高梨裕稔(22歳)選手は10月24日、2013年プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議で、北海道日本ハムファイターズに4巡目に指名された。高梨投手は「指名していただいた日本ハムファイターズに感謝いたします」と述べ、仲間の騎馬の上で右腕を天空に突き上げプロ野球での活躍を誓った。プロ入りに前向きな高梨は10月30日、指名あいさつの折りに川名慎一スカウトから、栗山英樹監督の自筆で『共に天下を 夢は正夢』と書かれたサイン入りのプロ野球ドラフト会議・北海道日本ハムファイターズのネームカードを笑顔で受け取った。11月12日仮契約、11月24日入団契約を終え、今年晴れてプロ野球選手となり幼少のときに抱いた夢を叶えた。仮契約の折りに記者から手渡された色紙に「一軍で勝つ」と書きしるした高梨は、いよいよ来年「1月初旬に鎌ヶ谷の寮に入寮、2月からキャンプの予定」で、「プロ野球で大活躍する」という新たな夢に向かって突き進む。


●野球からサッカーへ揺らぐが、投手転向で転機●
◇高梨選手は「小学2年生から、チームに入り野球を始めた」。中学時代は、「公式戦でヒット一本というときもあり、下級生にレギュラーを奪われそうになった」。それがトラウマになり「土気高校入学時には、友達の『サッカー部に入ろう』という誘いに真剣に考えた」と苦笑い。高梨は「これまで、好きでやってきた野球。もう3年間続けてみよう」と邪念を振り払った。入部後「サードを守っていたが、高校1年生の9月に監督さんから『ピッチャーへの転向』」を言い渡された。「正直、嬉しかった」と、どこかにピッチャーへの憧れはあった。「コントロールはなかったが、MAXは高校1年生122キロ、2年生134キロ、3年生142キロと、毎年のびていたので、大学で野球を続けたい」と思っていた。そして高校3年の夏、「3回戦7月15日の木更津総合戦」で、「手足の長さと腕のしなりがある良い選手だ」と伊藤彰コーチの目に留まった。「伊藤コーチとの出会がなければ、山梨学院には入学していなかった」と運命が動く。
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●大学のレベルの高さに驚きひたむきに練習●
◇高梨選手は「山梨学院大学の練習を初めて見たとき、『とにかく、上手いな』」と、高校とは雲泥の差があると驚いた。「大学野球部のセレクションでも『こんなに、上手い同期とやって行けるのか』と不安になった」が、高橋一三監督と伊藤コーチの勧めで「挑戦してみようと」背中を押された。「自信のない自分には、逆に迷いはなかった『精一杯やろう』と、適度な緊張感を持って打ち込めた」とひたむきに練習した。その甲斐あって1年生の春に高橋監督から関東学園2戦目の先発を言い渡された。高梨は延長11回160球の熱投の末に2対1と、デビュー戦を白星で飾り逸材であることを証明した。
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●0勝4敗の秋、その1年後ベストナインと最多勝●
◇高橋監督に二本柱と期待された1年生秋。高梨選手は「0勝4敗」と洗礼を浴びた。「こんな思いは、二度としたくない」と、「10月6日から一人で、もくもくとランニングやウエイトトレーニングなどに取り組んだ」。高橋監督に「付ききりでフォームの指導をしてもらうなど」やるべきことはやった2年生の春、「関東学園戦で『こう投げれば、こう押さえられる』と、自分なりに練習してきた投球術のこつを掴んだ」。秋には6勝2敗でベストナインと最多勝を獲得し、エースの座を揺るぎないものにした。
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●巨人軍(第2二軍)戦先発で悪夢が襲う●
順風満帆の高梨選手は高橋監督のV9時代の古巣、巨人軍(第2二軍)戦で先発。勢い勇んでマウンドに上がり投球「右肘に違和感を覚え途中降板」という悪夢が襲う。高橋監督から「違和感がなくなるまで、焦らせずに大事に至らないように試合では起用しない」と宣告され、高梨選手はそのまま対外試合や公式戦から姿を消した。「登板できずに苦しい日々だった。焦らずに調整した」。ワンシーズンを棒に振った高梨選手は「監督さんやチームに迷惑をかけたと」、秋季初戦の平成国際戦に挑む。両エースの投げ合いで延長15回168球の死闘で完投勝利をあげた。高梨選手は「これで、完全に不安が払拭された」と満面笑みを浮かべる。万全な体調で5勝1敗とし、ベストナインと最多勝および最優秀防御率を獲得した。そばで見守 っていた伊藤コーチに「高梨はなによりもひたむきに練習した」と言わせた。
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●プロスカウトから「ドラフト候補になる」と評価●
◇高梨選手は巨人軍(第2二軍)戦の悪夢から1年「凄く緊張した」と巨人軍の先頭打者を四球で出塁させたものの、予定の5イニングを、伸びのあるストレートとキレのあるフォーク、そしてカーブでプロを相手に0安打8奪三振1四球と抑える。特に5回に内野手失策で無死二塁から3者連続空振りの三振ショーはプロを唸らせた。さらに高梨選手は、6月の大学全日本合宿で、2回をストレートとフォークで0安打無四球2三振と主砲を抑える快投し、プロスカウトから「ドラフト候補になる」と評価される。9月、高梨選手は関甲新学生野球連盟にプロ野球志望届けを提出した。
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●ドラフト会議 日本ハム4位指名●
2013年プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議は10月24日、東京都のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。高梨選手は「指名の巡の回数が上がるにしたがって、手に汗を握るハラハラドキドキだった」と苦笑い。北海道日本ハムファイターズから4位で指名され、山梨学院大学広報スタジオで合同取材に臨む。高梨選手は「プロ野球の世界に入ることは小さい頃からの夢だったので素直に嬉しい。指名していただいた日本ハムファイターズに感謝いたします。また指導していただいた高橋一三監督・伊藤彰コーチや野球部の仲間に出会えたことにも感謝したいです」と述べる。高梨は大学の正門に駆け付けた野球部員約70名に胴上げで祝福されたあと、仲間の騎馬の上で右腕を天空に突き上げプロ野球での活躍を誓う。高梨選手は山梨学院大学硬式野球部ドラフト第一号となった。
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●プロスカウトの評価 3つの骨組み、あとは肉付け●
◇北海道日本ハムファイターズは10月30日、チーム統轄本部の大渕隆スカウトディレクターと川名慎一スカウトが高梨選手への指名あいさつに、山梨学院大学の学長室を訪れた。大渕隆スカウトディレクターは「川名慎一スカウトが今年春先から高梨くんを担当し、ずっと見ていて、質の高い真っ直ぐ147キロと、緩急が使える抜けるカーブ110キロ。それに決め球となるフォーク。この三つの骨組みが確りある。あとは肉付けだけ。最初は二軍で(肉付け)、そして一軍でのローテーション入りへと描いている。大変、期待しています」と声を弾ませる。伊藤彰コーチは「高梨は、手足が長いし、柔らかさがある。あとは力強さが、二つ三つ出せるようになれば、大成する可能性は大いにある」と太鼓判を押す。川名慎一スカウトから「栗山英樹監督の直筆で『共に天下を 夢は正夢』と書かれたサイン入りのプロ野球ドラフト会議・北海道日本ハムファイターズのネームカード」が手渡される。高梨選手は「これからは早く一軍で活躍できるような選手になるために日々練習に取り組んでいきます」と緊張した面持ちで述べた。
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●監督、コーチ、先輩・同級生・後輩に出会え感謝●
「高橋監督、伊藤コーチ、それに先輩・同級生・後輩に出会えたことで、今の自分があるので感謝しています」と大きく頷く。それに「今まで好きな野球を続けさせてくれた両親に一番感謝したい」と謝意を表す。「1年・2年とチームに迷惑をかけたが、先輩が暖かく見守ってくれ、感謝した」。こうして徐々に勝ち星もあがった。プロを意識したのは、「勝ち星をあげることができた2年生の秋」。指導者の印象に残ったことは「監督さんはピッチングフォームとプロでの話。伊藤コーチは1年生から付き切りで体づくりのトレーニングをしていただいたこと」と頭を下げる。「捕手の田中貴也(3年)の存在は大きかった。グラブの中でフォークの握りで田中のサインを覗き込むと、サインはフォーク。 握りをストレートにして田中のサインを覗き込むとストレートというように常に符合した」。田中とはアイコンタクトを超える意思疎通があり、「リズム良く、気持ちよく投げられた」。「それに田中にはランナーを刺す強肩だけに、安心して落ち着いてピッチングできた」。「田中がいなければ、夢半ばで終わっていた」と一つ下の女房の存在に感謝。また、「同じ学年の右腕・山田祐也(4年)の練習の虫に触発され負けずにがんばれた」と切磋琢磨できた間柄にも感謝。チームの「『ディフェンスからオフェンスへ』というチームカラーも自分を育ててくれた」と監督、コーチ、先輩・同級生・後輩に出会えたことに心から感謝する。
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●幼少の夢叶い、新たな夢へ向かって●
高梨選手は「プロに入って、今のままでは一軍で試合に出場することは難しいと思うので、もっともっと練習して、自分のセールスポイントである『球持ちが良いこと』と、ストレートとフォークを伸ばて、早く関甲新で一緒に戦った、ロッテの加藤翔平さん(上武大)、楽天の岡島豪郎さん(白鴎大)と対戦してみたい」と目を輝かせる。そして「最終的には日本ハムの投手の柱になりたい」と抱負を述べる。高梨はドラフト指名、球団指名あいさつ、仮契約、そして本契約と、その都度、プロへの万感胸に迫るものが込み上げてきた。仮契約の折り記者から渡された色紙をじっと見つめ体から絞り出すように『一軍で勝つ』と書いた。高梨は「第一の目標は一軍に上がり1勝したい。第二に10勝したい。第三に20勝以上して日本ハムの柱になりたい。このように活躍することが、支えてくださった方たちへの恩返しになる」と軽快に語る。「1月中旬には鎌ヶ谷の寮に入寮、2月からキャンプの予定」。近い将来「プロ野球で大活躍する選手になりたい」という新たな夢を熱く語った。
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■高梨プロフィール■
高梨裕稔(たかなし ひろとし)山梨学院大学法学部法学科4年=山梨学院大学硬式野球部。関甲新学生野球大会で通算26勝15敗、勝率.510、防御率2.83、奪三振263個。タイトルは2年の秋季にベストナインと最多勝を、3年の秋季にベストナインと最多勝および最優秀防御率を獲得。1991年6月5日生まれ・B型・187センチ・82キロ=千葉県茂原市出身=千葉県立土気高校。父・賀夫、母・早苗
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文(H・K)、カメラ(平川大雪)
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