山梨学院パブリシティセンター
 
全国高校トライアスロン大会で優勝
東京オリンピック出場目指し猛練習

久保埜南(くぼの みなみ)選手 山梨学院高校普通科1年 北海道・千歳市出身 1997年8月19日生まれ 16歳 身長162cm 48kg 千歳市立緑小〜市立千歳中〜山学高 父も2人の兄もトライアスロン選手だった一家に生まれた。本格的に始めたのは小3からだったが、最初は「なんでこんな辛い競技をしてるんだろう」と練習が嫌いだったという。走るのは子どもの時から速かった。中学時代に2年連続、都道府県対抗女子駅伝北海道代表に選ばれ、一時は陸上に進むことも考えた。しかし、トライアスロンのJOCナショナルコーチでオリンピック対策プロジェクトリーダーのトーシンパートナーズチームケンズの飯島健二郎監督に「山梨学院さんと提携することになった。練習環境が 整っている山梨で練習して、山梨からオリンピックを目指そう」と勧誘され、15の春に思い切って北海道を離れ、知る人は誰もいない山梨に来た。普段は穏やかで感情を表に出すタイプではないが、心の中では「トライアスロンでオリンピックに出て、日本人はまだ誰も取っていないメダルを取りたい」という思いを、熱く燃やしている。

トライアスロンはスイム(水泳)、バイク(自転車ロードレース)、ラン(長距離走)の3種目を連続して行う競技。競技が始められた当時は、非常に長い距離設定で行われていたが、バランスのとれた距離として、スイム1.5km、バイク40km、ラン10km(トータル51.5km)が設定され、シドニー五輪から正式競技になったオリンピックでも同距離が採用されたことから、「オリンピック・ディスタンス」と呼ばれ、現在は世界選手権など多数の大会がこの距離で実施されている。18歳以下の久保埜選手たちジュニア世代は、オリンピック・ディスタンスの半分のスプリント・ディスタンス(トータル25.75km)で競技が行われる。9月14日に東京・立川市昭和記念公園特 設コースで行われた第15回全国高校生チャレンジトライアスロン大会で見事に優勝した。

普段の練習は、ロンドン五輪に出場した足立真梨子選手とユース五輪に出場した佐藤優香選手の2人のプロ選手と毎日一緒に練習している。指導に当たるのはトーシンパートナーズチームケンズの飯島健二郎監督と瀬尾幸也コーチ、朝6時45分から登校するまでの間は、甲府市青葉町のフィッツスポーツクラブ青葉校でスイムの練習、学校が終わった後は、ロードと境川自転車競技場でバイクの練習、小瀬陸上競技場に移動してランの練習に取り組んでいる。飯島健二郎監督は「東京を練習拠点にしていましたが、練習場所や移動に悩んでいました。今井久教授が縁を結んで下さり、山梨学院さんと提携して選手を育てる道が開けました。山梨のたくさんの方が協力して下さり、3種目の練習を全て甲府市内で出来る最高の練習環境を得ることが出来ました。山梨で選手を育て、山梨からオリンピック選手をたくさん出したい。久保埜選手は7年後の東京五輪が目標、来年のユース五輪が飛躍のチャンスになる」と話している。

「第1期生ということで、分からないことが多く、不安な気持ちで山梨に来ましたが、学校がすごく楽しくて、環境もすごく整っていて、今はとても楽しく過ごしています。練習は週5日で、すごくきついけれど、一緒に練習している足立さんと佐藤さんは、世界と戦っているプロの選手。すごい方が目の前にいるので、そこを目がけてお二人に付いて行けるよう頑張って行きたい。当面の目標は、来年のユース予選を突破してユース五輪に出るのが目標です。将来は、東京オリンピックに出て、日本人初のメダル(これまでの最高は北京五輪の5位)を取ることです」。クールな顔の下に、熱い思いを秘めているどさんこは、山梨の地で、心と体を鍛え、夢に向かって飛躍する。

文・カメラ(M.T)
久保埜南選手練習アルバム
Copyright (C) 2010 YGUPC. All Rights Reserved.