山梨学院パブリシティセンター
 
創造性の育成塾に山梨からただ一人参加
ノーベル賞科学者らによる夏合宿に合格

山内陸史(やまうち りくし)君 山梨学院中学2年1組 元文部大臣・元東大総長の有馬朗人氏の提唱で、全国から選抜された理科好きの中学2年生40人が、富士の裾野で、ノーベル賞受賞者や一流の研究者らの講義を受ける「第8回創造性の育成塾」に、山梨県内から唯一人選ばれ、8日間の夏合宿に参加することになった。創造性の育成塾は、日本の未来を担い、社会に貢献できる理科系青少年の育成を目的に2006年に創設され、この夏に8回目を向かえる。一般公募で参加者を募り、6月下旬に選考問題に対する解答が審査され、今年の40人の塾生が決まった。中学生に科学の面白さを体感してもらい「創造性」「自ら考える力」の育成と人格形 成を支援しようという試み。物理・生物・化学・数学・情報の5部門で行われる国際科学オリンピックに挑戦する人材を育てるのも目的の一つ。「貴重な機会を頂いたので、色々なものをなんでも吸収する夏にしたい」と夏合宿を楽しみにしている。

創造性の育成塾は、「物資源の乏しい日本が発展するには人的資源に頼らざるを得ない。これからの社会は、科学技術の急速な発展が予測され、日本の未来を担う理数系青少年の育成が急務である」という趣旨で設立された。会場は第1回から富士吉田市の中でも涼しい場所にある同市新屋の人材開発センター富士研修所で行われている。歴代の講師は、江崎玲於奈(ノーベル物理学賞)、小柴昌俊(ノーベル物理学賞)、白川英樹(ノーベル化学賞)、利根川進(ノーベル生理学・医学賞)などのノーベル賞受賞者や日本を代表する高名な知識人で構成される。

今年度は鈴木章北大名誉教授(ノーベル化学賞)らが講師を務め、7月30日から8月6日までの7泊8日で実施される。塾生を決める選考問題は、創造性・独創性・論理性・柔軟性・表現力の6つの視点から6つの問題が出題され、その中から一つを選びレポートと作文を提出するというもの。山内君は「最後の第6問を解きました。2種類の物質を混合してつくった白い粉があり、物質は、食塩、小麦粉、クエン酸、炭酸水素ナトリウム(重曹)のうち、どれか2種類であることはわかっている。このとき、2種類の物質が何か特定するには、どんな実験をどんな順序で行えばよいか、という問題でした。家で実験をして、考えられる6通りの組み合わせをすべて特定する方法がわかったので、レポートは自信を持って提出しました。作文はどう判断されるか判りませんでしたが、担任の白須先生から電話を頂いて合格を知った時は、飛び跳ねるほど嬉しかったで す」と話す。「理科だけが好きということではなく、論理的に考えるのが好きで、推理小説やドラマも好きです。ノーベル賞を受賞した人やすごい方の話を、全国から集まった同級生と一緒に学ぶ機会を頂いたので、色々なものをなんでもたくさん吸収する夏にしたい」と張り切っている。「得意なのはルービックキューブとクラスの友達を笑わせる事です」と明るく笑う。「自分は未熟で、まだ出来ていませんが、大人になった時には、自分には厳しく、人を傷つけることは言わない、人にやさしい人間になりたいと思います。将来の夢は、自分のやったことが、世界で認められるような業績を残したい」と夢を語った。中2の夏、世界遺産の麓で、自分を高める夏を過ごそうと、静かに心を燃やしている。

文(M,T)
Copyright (C) 2010 YGUPC. All Rights Reserved.